Ｑ２９ 　 人間の健康維持システムに問題点はありますか？ 　　　　　Ａ 人間は薬物や手術などによって免疫システムや自己修復システムの代用を行っています。 このことは結果として人類全体が本来あるべき抵抗力を低下させてしまったことになり、アクシデントに対して自力では対応できない状況になってしまいました。 文明国に癌患者が多いのは、環境の中に発癌物質が多いせいもありますが、薬物に頼る度合いが多いために免疫力が低下しているからとも考えられます。病原性大腸菌中毒なども文明国に多い病気ですが、これも日ごろ清潔な環境に慣れていることに原因があるようです。 また、煙草も薬物以外の何ものでもありません。ニコチンを主体とした薬理効果が人体にさまざまな影響を与えます。そして、他の薬物同様、特定の症状を改善する以外は人体に悪影響を与えます。文明国の喫煙者は、免疫力ですでにハンディを負っているところに加えて、多くの発癌物質に曝される環境下にあるのです。 動物の糞を乾燥させた家に住み、蝿がたかったものでも平気で食べる生活をしている人々も確実に文明化していきます。この人たちが洗わずにものを食べると食あたりするようになるのも時間の問題でしょうし、癌の罹患率も上昇することでしょう。