Ｑ５８ 農作物はまだ雨水に頼っているところもかなりあるのではありませんか？ 　　　　　Ａ 雨水は大気を通って降りてくる間に汚染されてしまいます。そして、土壌自体農薬や排気ガスで汚染されているのですから、そこを通過して作物の根に吸収される水はかなりの量の汚染物質を含んでいると考えなければなりません。 現代農業のシステムでは農薬の使用なしには成立しません。 一部では有機農法が試みられていますが、農薬を全く使わない農法は難しく、有機肥料の中にも薬物の残存などが確認されたりしていて、完全な無農薬をめざすのは至難のわざと言わなければなりません。 それに農薬を使わない場合、やたらと手間がかかってしまいます。 老齢化が歯止めなく進行しているわが国の農業で、農家に今以上の労働負担を求めることは酷です。 それでも無農薬作物はありますが、当然のこととは言え、普通の作物と較べると、かなりの割高になってしまいます。 消費者の知識不足のためそのような商品は敬遠され、スーパーマーッケットなどの流通にはほとんど乗りません。