Q6

嗅ぎ煙草や噛み煙草は肺に影響を与えないのだから、肺癌にならないのではありませんか?

     A

煙草による発癌のリスクは肺癌だけではないのです。
喫煙者と非喫煙者とを比較すると、発癌のリスクはすべての癌について喫煙者の方が高くなっています。
肺癌に関しては4.13倍と言う報告がなされています。
しかし、全癌中最もリスクの高いのは喉頭癌で、非喫煙者の実に20.33倍に及ぶのです。
肺よりも確実に煙草の成分と接している場所なのでうなずけるところです。
煙草に含まれる発癌成分はベンツピレンだけとは限りません。
ニコチン自体直接原因ではないにせよ発癌に関与しているのです。
嗅ぎ煙草や噛み煙草による喫煙は普通の喫煙法よりも口腔咽頭癌や喉頭癌に対するリスクが大きいと判断せざるをえません。
また、これらの喫煙法が肺癌に全く無関係であると断言することもできません。

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