Q7

喫煙者は健康診断を入念に行えば発癌のリスクを回避できるでしょうか?

     A

喫煙による発癌のリスクは個人差によるところが大きいようです。
当たり前の話ですが、不健康な人ほどリスクは高くなります。
喫煙者・非喫煙者にかかわらず自分の健康状態には常に神経を使っておきたいものです。健康診断と言うと人間ドックを思い浮かべますが、毎月検診している人ならいざ知らず、一年に一度程度の検診ではあまり効果が現れません。
一回きりの検診では、重大な病変があっても見逃してしまったり、体調の加減で検査に反応しなかったりすることがあります。
また、検診した直後に発病した場合、ほぼ一年野放し状態になってしまいます。
それでは頻繁に検診を受けていれば良いのかと言うと、癌の検診に関しては一概にそうとも言えない場合があります。
胃癌検診でバリウムを飲んだことのある人がいることと思いますが、バリウムを飲むのは胃に放射線を当てるからです。
この放射線による検診に問題があるのです。
放射線による発癌のリスクは非常に高いものです。
「癌の検診を受けてそのために発癌した」などと言うブラックユーモアみたいなことが実際に起こっているのです。
放射線による発癌のリスクは20代・30代前半の年齢では、検診による癌の発見率よりも遥かに高いと言われています。
それにしても最近の医者はやたらとレントゲンを撮りたがります。
手っとり早く患部を把握しようと言うことでしょうが、医者同士の横の連絡はないので次のようなことも現実に起こります。
頭痛がするので病院に行ったら、頭部をCTスキャンにかけられた。
特に異常は発見されず、問診で「耳鳴りがする」と言ったら、耳鼻科に行けと言われた。その病院には耳鼻科がなかったので近所の耳鼻科に行ったら、「まずレントゲンを撮る」と言われて、レントゲンを撮らされた。
しかし、耳に異常は発見されず、医者が口腔を調べている内に上あごの奥歯が腫れているのを発見した。
「君、これは俺の領分じゃないよ。歯医者に行きたまえ」
このように言われた患者が、歯医者でもレントゲンを撮らされたことは言うまでもありません。
放射線の害について知識のある人なら、こんなに被曝したら危険であることを察知して医者に説明するでしょうが、医者の言われるままになってしまう人も多いことと思われます。
現在の癌検診は何故かこの危険な放射線に頼る方法が主流です。
内視鏡などによる方法もありますが、手品師やヨガ行者ならいざ知らず、毎月胃や肛門に内視鏡をつっこまれる体験はしたくないでしょう。
また、内視鏡検診は下手な医者に当たると、単に検査が苦しいばかりではなく、臓器を傷つけられ、場合によっては死亡することさえあります。
医療機関で検診を受ける方法が最善であることは言うまでもありませんが、自分自身でもある程度のチェックを行いたいものです。

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