Q9

やはり肥っているより痩せているほうが健康的なのですか?

 
     A

一般的には肥り過ぎよりも痩せぎみのほうが生活していく上で望ましいと言えそうですが、ある医師が研究報告会で、「肥りぎみの人と痩せぎみの人との同一条件下での生存率を比較した場合、肥りぎみの人のほうが免疫力が高い傾向にあり、病気になった場合、肥りぎみの人のほうが生存率が高い」
と言う論文を発表しています。
これは先ほど述べた一般的な常識と正反対の内容です。
考えてみますと、このような報告がなされても不思議ではありません。
病気をすると著しく体力を消耗します。
特に細菌やウイルスに感染した場合、それらの微生物と体内の免疫組織との戦いになるのですから、体内により多くのエネルギーを持っている人のほうが有利になるのは当然です。
このようなことを考えていきますと、いったい肥っていたほうが良いのか、痩せていたほうが良いのか解らなくなります。
どうやら専門家の間でも判断が別れると言ったところが実態のようです。
「痩せぎみ」「肥りぎみ」はまだ正常の範囲ですが、「痩せた状態」「肥った状態」はすでに異常の状態に入りこんでいる、と考えて良いでしょう。
つまり、「痩せた状態」「肥った状態」は現在すでに病気か、病気になるリスクの高い状態なのです。

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