Q35

それら以外に未病の治療法はありませんか?

     A

さて、未病の対策として、薬もいま一つ、物理療法もいま一つの場合、残された手段は心理療法と言うことになります。
ストレスが原因で肥れない場合など、この治療法が最も合理的な治療法かもしれません。ストレスが原因で禁煙できない人も多いはずです。イライラするから煙草を吸う。
吸わないでいるとますますイライラしてしまう。
まさに悪循環の見本です。
肥った痩せたを気にする以前に、心理療法で禁煙できれば手っとり早いではないかと疑問を抱く人もいることでしょう。
しかし、それはせっかちと言うものです。禁煙の問題よりも肥りすぎ・痩せすぎの問題の方が深刻なのです。
それに、この問題が解決できれば、禁煙も自然と達成されるのですから、まずは順序を守って考えていくべきです。
ところで、この心理療法ですが、その守備範囲は漠然としていて、人によってやり方や解釈がいろいろ分かれているのが現状です。
正統的な心理療法は、精神分析療法でしょうが、それ以外でも、一般の精神科医もさまざまな心理療法を工夫しています。
公共団体などの行っている、カウンセリングサービスもこの療法の一部と考えて良いでしょう。
このあたりは誰もが認める心理療法です。
心理療法は、「薬物や物理的手段によらずに、言葉やそれに類する手段によって、患者の精神及び肉体を治療する行為」と言うふうに理解して良いでしょう。
したがって、拡大解釈すれば、気効療法や催眠療法もこの療法に含めることができます。気効については、何やら物理的なエネルギーパワーが関係しているような考え方もありますが、現状では精神力以外に患者に影響を与えるものは確認されていません。
精神力以外に関与しないと言えば、催眠療法も含めることができます。
催眠療法の中心は、患者に暗示を与えることですが、この手法はあらかたの心理療法で多かれ少なかれ用いられています。
それどころか、一般の治療でも、暗示による効果は無視できません。

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