Q36

私は最近身体が不調なのですが、近所の医者に行って相談しても、どうすれば治るのか説明してくれません。どうしたら良いのでしょうか?

     A

病気が心配な患者が医者の所へ行けば、それだけで安心して、家の中でいろいろ悩んでいるよりも治りやすくなります。
医者が「大丈夫だ」と言ってくれれば、患者の精神的負担は大幅に減ります。
ところが、最近の医者は、なかなか患者を安心させてくれません。
中には、想定される最悪の場合を患者に告げて脅かす医者もいます。
その医者に悪気はないのでしょうが、当然患者は不安におびえます。
これでは治る病気も治らなくなります。
患者も最近ではすぐに医者を法廷に訴えたりします。
「あの先生は確かに『治る』と言ったのに、実際は病気が悪化してしまった。
だから、責任を取ってもらいたい」
こんな患者が多くなったので、医者もうっかり患者を励ましたりはできなくなりました。最悪の事態だけ患者に告げておけば、仮にそうなったとしても責任はまぬがれます。
全体として「我が身の保身を第一」と考える医者が多くなったことも事実です。
医者が「治る」と言わなくなった代わりに、「絶対治る」を景気好く連発してくれるのが健康食品であり、健康雑誌です。
健康食品の場合はすでに述べたように、十人の内一人でも効けば、鬼の首を取ったかのように騒ぎ立てますし、健康雑誌は毎月怪しげな民間療法を発表しては、無責任に「絶対効く」を連発します。
あげくの果てには、「医者の薬は副作用が多いから、病気になって医者に行くヤツはバカだ」とまで言ってのけたりします。

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