序章 人の本質

No01 

人の本質を考える

あらゆる想念の中で、もっとも身近な事柄は「 自分」という言葉でしょう。

私達は頭脳の中で「私」として常に意識してい るわけではありません。

しかし、私達の想念の文法の中で自我が主語 になっている確率は9割を超えます。

常時1割以上の確率で「自分」以外の主語を 考えつく人物は、かなり高次な精神レベルに 達しています。

私達は「自分」(自我)について実によく検討し ています。

注意:(自我)はこの文章において哲学的語法 で「自意識」を意味します。口語の「うぬぼれ」 の意味ではありません。

そのほとんどが、欲望と外的刺激に関するも のです。

その言葉の本質的な意味について私達が検 討することはまれです。

そもそも、私達はそのようなことを必要ないと 思っていますし、面倒に感じます。

しかし、私達は一生に数度はその意味を真剣 に考える機会らがあります。

死ぬ間際などがそうです。

ただし、そのような場合、よほど好条件に恵ま れない限り、私達はそれについて熟慮するに は至りません。

この21世紀に飛躍を望むならば、まず自我の 本質について考えてみましょう。

時間の無駄ではないはずです。

今まで気づかなかったあなたの一面を発見す るかもしれません。

本質はどのような場合でも変化しません。

自我の本質を発見したとき、人生の価値観も 変革されることでしょう。

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