No61

利己主義に走らない努力が大切

自分の内側の原因に触れないためには、現在 の自分の状況をよく反省し、エゴイズムに走ら ないよう努力することが大切です。

他者に対して常に良心をもって接し、自分の 研修にはげむ態度こそ、健康を維持する最大 の秘訣ということになります。

このようなことを述べると堅苦しい道徳の話の ようですが、これが事実である可能性はきわ めて高いので仕方ありません。

古今東西の道徳の内容に共通の要素が多い のは、やはりそれなりの根拠があるのです。

「精神の程度が低ければ、あまりこのような努 力をしなくてもよいのではないか?」と考える 人がいるかもしれませんが、その人はその人 なりに試練があることを忘れてはなりません。

大人にとって小学生の算数の問題はたやすく 解くことができますが、小学生にとっては難問 です。

小学生が算数の問題で苦しんでいるのを見て 優越感にひたったり、「あんな問題を解いてい ればよいのか」と、うらやましがっている大人 はいないはずです。

「試練はその人の状況に合わせて平等に課せ られている」このように考えるべきです。

ちなみに、人格の高い人が意図的に自分の人 格を低下させることは、進化のプログラムに反 する行為なので、「大悪である」と無意識は判 断します。

したがって、このような方法では健康を得られ るどころか、逆に健康を損なってしまう結果に なります。

肥り過ぎとかやせ過ぎというのは、病気の一 歩手前の状態であることはすでに述べました 。

ダイエットやシェイプアップに苦慮するのもけっ こうですが、他者に対する考え方を変えるだけ で解決してしまう場合もあることも忘れないでく ださい。

宗教が説くように全知全能の存在が人間に愛 や慈悲の念を送り続けているかは定かではあ りませんが、肥り過ぎはその人の「根性悪」に 対する宇宙生命システムからの警告であるこ とは確かです。

この警告を無視すれば後に来るものは肉体の 強制消滅です。

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