No03 

脳はどのようにして「自分」を認識するのか?

脳を作っている細胞の大多数は、身体の神経 細胞をコントロールする仕事と、記憶する仕事 、「自分」に対して情報を提供する仕事、「自分 」を正常に維持する仕事などに従事しており、 「自分」専用の仕事は意外と少ないことが予想 されます。

しかも、「自分」とは自覚できる範囲だけでは なく、「無自覚」の範囲にも及びます。

「自覚」は「意識」と置き換えてよく、「自我の内 部で『無意識』が『意識』の数倍のエリアを占 める」というのは常識になっています。

このことは、「意識としての波動の数倍量の波 動が、絶えず『自分』を構成する波動として放 射されている」ということを意味しています



「どのようにしてに意識が不随意筋や不随意 神経に対して影響を与えるか?」という問題を もう一度考えてみますと、次のように言うこと ができます。

「人体の不随意組織は『意識』よりも『無意識』 の影響を受けやすい」「『意識』の波長は『無 意識』の波長に影響を与えることができる」わ かりやすく言えば、「やり方しだいで、意志の 力を身体の組織に影響させることができる」と いうことです。

「肥りたい」と念じれば肥れるし、「やせたい」と 念じればやせられる。

「病気を治したい」「健康になりたい」と思えば そうなれる。

こんなことが実際にできれば素晴らしいことで す。

「思ったことがなんでも実現できれば苦労はい らない。

そんなバカなことがあるものか」このように思う のは当然です。

そして、その通りです。

「土地がほしい」「素晴らしい異性と付き合い たい」「金がほしい」「名誉がほしい」などと人 間の欲望にはきりがありません。

だいたい、凡人の欲望はむちゃくちゃなものが 多く、それがいちいち実現してしまったら、世 の中は大混乱をもたらすでしょう。

自分の欲望など外側の世界で簡単に実現す るわけがありません。

しかし、自分の内側の世界に対してだったらど うでしょうか?先ほど検討したように、純粋の 自分とは、「複数の電気的波動の総和」にほ かなりません。

欲望という思考も自分の精神の1部なのです から、欲望が発生した時点で、それは自分の 内部では実現しているのです。

ただし、それが脳全体に及び、さらに、脳以外 の肉体に影響を及ぼすかというと、「それなり の手段を考えなければならない」ことになりま す。

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