No10
人が病気になる原因
自分の外側から原因としては、生活環境の急 激な悪化・事故・強力な波動を持つ物質との
接触などが考えられます。
自分の内側からの原因というのは、精神エネ ルギーが変調してしまうことです。
外側の原因を取り除くためには、外側からよ せられる邪悪な波動を、物質的な手段によっ
て遮断すればよいことになります。
原因さえわかれば、対策手段を考えることは 比較的たやすいと言えます。
それに対して、内側からの原因の場合、精神 を正常にする以外に解決する方法はありませ
ん。
これは大変難しい問題です。
精神が正常か異常かを判断するのはほかな らぬ精神ですから、精神が正常の場合は正し
い判断ができることは当然ですが、精神が異 常の場合は正しい判断をするのが困難になり
ます。
この場合、外側からの援助がないと治すこと がきないことになってしまいます。
実際の場合は、これはあくまでも程度の問題 で、ある程度の範囲までなら異常を自覚して、
内部防衛システムが働くと考えるべきでしょう 。
ここで注意しなければならないことは、ここで いう「精神」とは、「意識」のことではなく、「無
意識」を含んだものとして考えます
おおかたの場合、精神の変調は無意識の内 部で起こり、意識に上る以前に治ってしまうも
のです。
無意識の内部にとどまっている状態で治らな いと、やっかいなことになります。
不正な命令が肉体に送られ、症状が物質化し て現れます。
この段階に来ると、意識でも変調に気づくよう になります。
こうなってしまうと、もはや自分では治せない 場合が多くなります。
先ほど、「人間は自己修復能力に乏しい」と述 べましたが、このことは肉体にとどまらず、精
神にも当てはまります。
一度変形した精神の波動は元の状態に戻る ことはありません。