No23

若死にする善人の特徴

今度は「若死にする善人」の特徴を調べてみ ます。

彼らの多くは将来を期待されながら、不慮の 病にかかり不本意な最期をとげる人が多いの ですが、将来を期待されるということは、「そこ そこの人格者で、才気もあり社会に貢献する 仕事をしていた」ということを意味します。

天才肌の人物の場合、常人には理解できない ような行動を取り、好奇な印象を与えてしまう 人もいますが、それだけで悪人と決めつけてし まうことはできません。

異性関係には比較的派手な人が多いようです が、若くして社会で活躍すれば異性の注目を 集めるのも当然のことなので、このことは特徴 と言えるものではありません。

それでは、どのようなことを特徴と考えればよ いのでしょうか?彼らの多くは知能が高く、犯 罪行為も犯していません。

利己的かどうかはわかりませんが、前に述べ た連中ほど極端には利己主義には徹していな いと思われます。

彼らがもし反社会的な行為をしてしまえば、倫 理的に苦悩します。

反社会的行為を犯さなくても、彼らは自己を客 観的に見つめ、内省的な態度を取ります。

概して、自分に対してきびしく、時には自虐的 な行動をとる場合もあります。

このように「小利口者」と「若死にの善人」をく らべていきますと、「若死にの善人」は「小利口 者」にくらべてストレスがたまりやすい性格な のではないかと考えられます

それが原因で病気になりやすいのでしょうか ?「小利口者」がストレスになりにくいかという と、いちがいにそのようなことは言えません。

「小利口者」の場合、社会的地位があり、それ に執着する傾向があります。

人に知られては困るような秘密も多くあるはず ですから、それを隠し続ける苦労もそうとうな ものと考えられます。

彼らは下位の者に対しては気をつかいません が、上位者に対しては大変な気配りをします。

また、金銭に対する執着も大きいはずですか ら、そのための気苦労も多いはずです。

以上のことから、「小利口者」のほうがストレス が少ないとは言えません。

ただし、ストレスの質は違うかもしれせん。

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