No24

人格の高低が悪事の認識に影響を与える

「小利口者」と「若死にの善人」を比較して明 確に指摘できることがらがあります。

「小利口者」は人格の低い人であり、「若死に の善人」は人格の高い人であるということです 。

人格の低い人とは、「小利口者」を含めて知能 の低く粗野な性格の人の場合にも当てはまり ます。

彼らの場合、そうとうの悪事を働いても、それ が原因で病気になることはありません。

これとは逆に、「若死にの善人」を含めた人格 の高い人は、一般の人では悪事の内に属さな いようなことがらでも、深刻に思い悩むケース が多いようです。

そして、それが病気の引き金になってしまいま す。

以上のことから、「人が悪事を働けばそれが 原因となって病気になることは確かですが、そ の人の精神状態によって、無意識が悪事と判 断する内容が変わってくる」ということが考えら れます。

このことは、人格の低い人ほど健康になりや すく、生きていく上で有利なように思えますが、 人は誰でも人格の向上を願っています。

自分の人格が低いことを自覚している人は、 人格の向上に努力するでしょうし、「小利口者 」は自分の人格を自覚していません。

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