第2章 人間を超える存在

No27

原始の海で何が起こったか?

ところで、生命現象は無意識の支配を受けて いるだけで全体が調和しているように見えま す。

それにもかかわらず、どのような必要があって 意識が生まれたのでしょうか?
 前章では、「意識は無意識の中から必要条 件がそろった段階で出現した」と述べました。

それでは、意識はまったく偶然に出現したので しょうか?
 同じことは生命現象そのものについてもいえ ます。

古代の海中でアミノ酸が必要量たまったことに よって、偶然に生命が誕生したのでしょうか? 無機質からアミノ酸を作ることは比較的単純な 操作で可能です。

現在では隕石など地球以外の天体でもアミノ 酸が確認されています。

メタン・エタン・アンモニアなどの物質があれば 、放電エネルギーなどの作用でアミノ酸は生成 されます。

アミノ酸が組み合わさったものがタンパク質で すから、ある程度の試行錯誤をくり返せば、生 命が誕生しても不自然ではないような気がし ます。

現在いる地球上の生命は地球が作られてか ら5億年から10億年の間に発生したとされてい ます。

アミノ酸は海が形成された段階で成分として含 まれていたものと考えられます。

海ができたのはいつごろかはよくわかっていま せんが、地球誕生後1億年くらいとしておきま す。

すると、数億年の試行錯誤によって生命が発 生したことになります。

偶然によって生命が発生したとすると、「海を ビーカーに見立て、かき回しながら放電を続け ていると、アミノ酸同士が合成し合ってタンパ ク質になる。

次にタンパク質が合成して生命ができあがる」 ということになりますが、どのくらいの確率でそ のような現象が起こるのでしょうか?

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