No42

地球生命起源を再度検討する

ここで、もう一度40億年前に地球に生命が発 生した理由を考えてみます

確率論的に偶然とは考えにくいので、何らか の必然性があったと見てよいでしょう。

「地球生命型の宇宙人が来訪して、種まき行 為をした」という可能性はすでに述べました。

進化程度の極めて低い宇宙人ならば、レジャ ー目的で地球に訪れて、不用意に種まき行為 をしてしまったということもありえますが、その ような宇宙人の感覚は我々人類と近いもので あることが予想され、それを考慮すると、40億 年前の地球がレジャーに適した場所とは思え ません。

それならば、資源探査が目的で来た下級技術 者クラスの宇宙人ではないかと考えられない こともありませんが、一応恒星間移動ができる 技術を持ってすれば、元素置換技術が確立し ているものと思えます。

水素があれば必要な元素を作り出すことは可 能でしょう。

このように考えると、やはり何かの意図があっ て種まき行為をしたと考えるべきでしょう。

物理的な種まき行為をするだけならば、わざ わざ本人が来訪しなくても、無人ロケットを送り こむだけで用が足ります。

生命体を培養することがある種の資源開発に なる可能性もすでに述べましたが、地球に見 られるようなのんびりした変化では、どれほど 有効性があるのか疑問です。

また、何らかの実験をしたという可能性も、目 的や意味が不明で推測困難です。

もっと実用的な目的は考えられないでしょうか ?

地球の生態系を見ると、きわめて原始的な生 命体から、かなり進化した生命体まで、系統的 に存在しています。

原始的な生物よりも高等な生物のほうが進化 的には優勢のはずですから、より高等な生物 がそうでないものを滅ぼしてしまってもよさそう に思われますが、実際にはそうなっていませ ん。

なぜこのようなことがおこるのでしょうか?そ のわけは全生命を一つの種だと考えればわ かります。

種を保存するためには自分の形質をすべて子 孫に伝えなければなりません。

ある高等生物が何らかの事情で絶滅した場合 、その生物が発生する以前の形質が保存され ていれば、再びその生物と同じような生物を作 り出すことができますが、以前の形質が残され ていなければ、もはや復元は不可能になって しまいます。

高等生物にとっては下等生物はいざという時 の保険のような役割を持っています

高等生物は下等生物を根絶やしにしないよう に工夫しながら進化をとげてきました。

今日の食物連鎖の体系もこのような事情でで きあがったものと思われます。

生物は高等に進化するほど、方向性が硬直化 していきますから、もしこの働きがなかったな らば、地球上の生命はいく度かに及ぶ大異変 によって滅亡していたかもしれません。
注: 文字用の領域がありません!

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