No52

臨死体験と共通する夢体験

「わずか数分の内に、数時間分に匹敵する情 報を得てしまう」

このような体験は、何も臨死体験をしなくても 得ることができます。

夢を見ればよいのです。

夢にはいろいろな種類がありますが、中には 長い記憶をともなう夢もあります。

「事情があっていつもより遅い時刻に寝なけれ ばならない時があったとします。

身体は疲労していますが、明朝は定時に起き なければならないので、目覚まし時計をセット します。

すぐ意識はボンヤリしてきましたが、今日あっ たさまざまな出来事を思い出しています。
その内幻想が浮かんで来てしだいに現実から 遊離した内容になっていきます。

記憶は残っていて、内容を確認することはでき ます。

幻想の中で自分は主人公になったり、観察者 になったりしています。

内容はさらに支離滅裂になっていき、次第に 感情の高ぶりを覚えてきます。

そして、ついに耐えられないほど興奮した時、 ふと目覚めます。

心臓はまだドキドキしていて、軽く寝汗をかい ています。

夢のイメージは鮮明で長い物語をよく覚えてい ます。

ここで今何時なのかと、目覚まし時計に目をや ると、寝る前に見た時にくらべて5分しかたって いません」

このような夢を体験した人も多いはずです。

夢のことですから、その理由を深く追求した人 はあまり多くはないと思いますが、「時間が長 いような気がしただけ」では説明がつかない現 象です。

理由はただ一つ。

現実と夢とでは時間の流れが異なるということ です。

時間の流れは光速によって決定されるもので すが、光速はさまざまな条件で変化します。

意識の中で認識される光速は、素粒子的環境 での光速よりも速いと仮定しなければこのよう な現象は起こりません。

このことは、「意識」を構成しているものが素粒 子的定義では当てはまらない存在なのではな いかという可能性を示しています

inserted by FC2 system