No54

生命はある程度高等になると増殖率が高まる

偶然の法則にまかせて進化をさせていけば、 食物連鎖の法則から考えて、知性の高い生命 体ほど個体数は少ないのではないかと思われ ますが、実際にはその生命体が他の生物をコ ントロールできるほど高等になってしまえば、 増殖率も飛躍的に高まります。

地球で当てはめると、動物界では知能の高い ものほど個体数は少なくなりますが、頂点にい る人類は例外的に個体数の多い存在です。

もし人類がいなければ、類人猿やイルカ類は、 人間によって個体数をコントロールされること もなく、肉体的に優越している他の動物に対し て知能によって対抗できるので、数の増殖が 起こるはずです

このことを宇宙全体に当てはめれば、「肉体を 再び必要とするある程度進化した霊が過密に いて、求める肉体が偶然の進化程度の増加 率では不足してしまう状況にある」と考えられ ます。

人類が知性を獲得した過程を考えますと、現 世人類の前は、ネアンデルタール人でしたし、 それ以前は原人・猿人の段階でした。

猿人の知能程度は現世の類人猿ボノボあたり とたいして変わらなかったのではないかと推定 されます。

ボノボを飼育し観察していると、基本的感情表 現は人間と同じであることがわかります。

集団関係の考え方なども人間と大差ありませ ん。

以上のことを考えると、先ほどの推論では疑 問が生じます。

人類の精神はすでに宇宙で高度に発達した 状態にあった霊が降臨したもので、ボノボの 精神は原始生命からようやく進化したものとす るならば、両者の精神の状態がたいして違わ ない現状を考えると、そこには現状にいたるま でのプロセスに開きがあり過ぎます。

人類自身だけのあてはめても、「ネアンデルタ ール人までの化石人類が原始的生命から順 当に発達したもので、現世人類は宇宙から降 臨した霊がのりうつったものである」という解 釈は不自然であると言わなければなりません 。

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