No58

人格の差を霊レベルで考える

人間同士の精神の状態を見ると、それなりに 差があることがわかります。

ボノボと人間の精神構造は似ているとはいっ ても、発達度には大きな差があります。

感情や社会行動などはかなり接近しています が、知的創造力・論理思考力では能力的に大 きくかけ離れています。

この能力は人間同士でもかなり差が大きいよ うです。

「人間は平等である」というのは聞こえのいい 言葉ですが、実際にはそのようなことはありま せん。

「人間は平等になる資格がある」というのが正 しい表現です。

知的創造力や論理的思考力、さらには表現力 などは具体的に数値化してランク付けをするこ とができますが、実際の人間をはかる尺度は「 人格」です。

人格が発達しているほど高級な人間であり、 未発達な人格の持ち主は下級な人間です。

人格を簡単に数値化することはできません。

徳・貫禄・仁力などという抽象的尺度で表現さ れることになります。

「精神年齢」などというのは精神の数値化を試 みている言葉ですが、「どのくらい大人びてい るか?」程度の意味で使われることが多いよ うです。

人格は、生まれた段階ではまったく現れませ んが、生後数カ月で早くも個体差が生じます。

経験とともに人格も高まっていけば理想的な のですが、実際には30歳を過ぎると、向上した ことを確認するのが難しくなります

子供に対して精神年齢は尺度としての意味が ありますが、成人に対しては無意味な言葉に なってしまいます。

人格を作り出しているものは霊の遺伝子情報 です。

この情報の中でもっとも重要と思われるもの は、個人差の決定です。

これによって霊そのもののレベルである「霊格 」が決定されるからです。

人格は見かけ上、30歳くらいまでは年齢を重 ねるとともに成長していきますが、霊格は生ま れてから死ぬまであまり変化しないようです。

「三つ子の魂百まで」という格言はかなりまと を得たものと言えます。

しかし、低級な精神状態であった者が、本人 の努力によって向上し立派な人間になるとい うこともあります。

このように見かけの成長以上に精神状態が向 上する現象は、霊格にも影響を与えます。

このような現象は100人に1人起これば多いほ うですが、それでも進化論的に考えると驚異 的に高い確率になります。

このあたりに精神の物質化現象の秘密があり そうです。

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